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出雲人の語る出雲神話 三宝荒神の巻

出雲の荒神谷といえば 358本もの銅剣が出土したところ
その山の手の方に 何やら妖しげな空間があった
恐れながらも 緑のじゅうたんと赤いサザンカに誘われて進む
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小さな鳥居と山上に向かう石段 入り口に
「伝承によればこの地の古くは神居の場であった云々」
と説明書きがあった。
伝承とは恐ろしいもの 1300年も昔に書かれた出雲国風土記に
このあたりは神の宝物の積み置きしところと書かれている 
多数の銅鐸が出土した加茂岩倉もここから遠くはない。


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暗い石段をあがる 何やら妖しげな 神居
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祭神は須佐男命ほか二神とあった 目に飛び込んできたのは石の三神体 
中央の神石が須佐男命であろう
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須佐男命はかつて天王とされていた。
大津の天皇神社に祀られているのは須佐男命である。
我々は古代日本の真の歴史を知らされていない、と思われる。

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  by windyspace | 2013-02-28 23:05

出雲人の語る出雲神話 稲田神社の巻

横田町のまちはずれ 稲田神社
小雨が降っている 静かな林間 神秘的な佇まい
稲田姫生誕の地らしい
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林の奥からそれらしき誰かが出てきそうな
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中を覗くと宮司さんが祝詞を上げている
 今日は雨水祭とあった
ああそれで雨なのか 納得・・
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中に入って祝詞を聞く 宮司さん96歳らしい お元気そうだ 
神紋は姫 そうだよな ここも納得
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社務所が蕎麦屋になっている。七草粥もよばれて、蕎麦屋で宮司さんの話を聞く
少し行けば、稲田姫の実家、つまり手なづち足なづちの住んでいたところがあるという。稲田家はこの地の地主だったらしい。
気さくな話好きな宮司さん。聞いているうちに、神話の世界が身近なものになる。
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下の写真は昭和6年以前の稲田社。いま稲田神社は立派な大社造り、昭和6年の建築という。
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これはこれはご愛嬌
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  by windyspace | 2013-02-18 20:37

出雲人の語る出雲神話 法吉神社の巻

 法吉神社と書いて「ほっきじんじゃ」と読む。法吉とは何?鶯(うぐいす)のことである。この法吉町あたりの鶯は「ホッキチョ」と鳴く。この神社の近くでは今でもよく鶯をみかける。鶯谷という地名もある。
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 この神社に祀ってあるのは鶯ではない。蛤(ハマグリ)である。食べて美味しいあの貝である。
 出雲で神様になるのはハマグリだけではない。赤貝も神様になっている。
 赤貝は古語では蚶貝(きさがい)といい、キサガイヒメは加賀神社御祭神として祀られている。
 古代の日本人は何を見ても神様に見るという面白いところがあった。この遊び心というか、深遠な哲学というか。一神教にはない余裕が感じられる。
 
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 宇宙の中心はどこにでもあると語ったのは石器時代を過ごしてきたインデイアンだが、深く共鳴するものがあるのは、やはり民族的な血のつながりのせいでもあろうか。
 蛤さまといったが、正確には「宇武加比比売命(うむかひひめのみこと)」という神様だ。うむがいとは蛤のこと。この姫は昔々、大国主命が瀕死の重傷(火傷)を負った時に、アカガイ姫(きさかいひめ)と一緒になって助けて生き返らせた神とされる。

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 古事記のこのくだりは面白い。宇武加比比売命が、一旦死んだ大国主に対して「母の乳汁を塗りしかば、麗しき壮夫(おとこ)に成りて、出(い)で遊行(あそ)びき」、つまりいったん死んでた大国主にハマグリの乳汁を塗ったところ、生き返ってさっさと遊びに行った、というのである。なんだか目に浮かぶようである。
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ハマグリの汁が火傷に効くかどうかは知らないが、うむかいの「うむ」は産むであろう。大国主はその後たくさんの子供をつくった(嫁さんに産ませた)ようだ。
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  by windyspace | 2013-02-13 18:41

出雲人の語る出雲神話 売布神社の巻

 縣社売布神社とある。松江駅近くの街の中、松江新大橋のたもとに、ひっそりとたたづんでいる、立派なお社である。
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 境内には幾本もの巨木が茂っていた。
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 ここでは、これが宇宙のはじまりの像
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 これは、「ん~宇宙の終わり」
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 出雲人として気に入ったのは、ここの祭神である。
 由緒書に主祭神は、速秋津比売命(水戸ノ神、祓戸ノ神)とあり、境内のポスターには湖都松江の産土の神であるされている。
 神々には、少なくとも2系統があるようだ。国津神と天つ神。出雲人の立場から言えば、地元の神つまり出雲神と、よそからきた外来の神。押し寄せて大国主一家をも離散させた神とも言って良い。
 産土の神とは古来からの地元の神ということであり、例えば、本ブログ既出の持田神社の祭神、アメノウズメノ命、猿田彦命、天太玉命らは、降臨族の神であり、元来は九州の神だったと考えられる。
 古事記では速秋津比売命はイザナキとイザナミの子としており、水戸の神ともされている。水戸(みなと)の神とは港の神、河口の神だという。なるほど売布神社は大橋川の川辺、港の近くにあった。
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 売布神社から出て少しブラブラ歩く。また神社が目に。出世稲荷神社とある。
こちらもなかなかの神社だ。祭神はと見ると諸業万般の宇迦御魂神(お稲荷さん)とある。
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 宇迦御魂神(お稲荷さん)を主祭神とする神社は、総本社京都伏見をはじめ全国で約3000社あるという。
 宇迦御魂神は食物、穀物の神であり、古事記によればスサノオの子とされる。出雲びいきの出雲人に言わせると、スサノオは出雲の神、さればその子はやはり出雲神の仲間ということになる。 また楽しからずや。
 
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  by windyspace | 2013-02-07 22:20

出雲神社巡り 持田神社の巻

 きょうは持田神社に行った。というか、車を走らせていたら鳥居があったので、立ち寄ったという塩梅。
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折から節分、子供連れの参拝客に出会った。もう春が近いのだ。
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 出雲というか日本というべきか、多くの神社がある。ネットで見ると、全国では8万8000社、内島根1279広島2902とあり、格別島根が多いわけではなさそうだが、昔は集落ごとにあったのではないか。
 面白いのは、どの神社に行っても祭神が様々ということだ。つまり神様の数がやたらと多い。神様が多いから神社もたくさん必要となる。出雲国風土記に登場する命(みこと)のつく名の神を数えてみたら、ざっと55神もあった。わおー!
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 持田神社の主祭神は、大宮姫命、天ノウズメノ命、猿田彦命、天太玉命の4柱とある。だが、いずれも出雲風土記にその名が見えない。これをどう考えるべきか。うーん、悩みがまた増えた。
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ところで、狛犬はあんぐりと口を開けているものと、口を閉じているものが対になっている。これを阿吽(あうん)という。阿は口を開いて最初に出る音、吽は口を閉じて出る最後の音であり、そこから、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされた、とある。面白い。
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口が開いている方を阿形(あぎょう)、閉じている方を吽形(うんぎょう)と言う。転じて、2人の人物がぴったりと呼吸を合わせるように行動しているさまを、阿吽の呼吸、阿吽の仲などと呼ぶ。どう?この顔、宇宙のはじまりの顔だ!

 
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  by windyspace | 2013-02-03 18:57

出雲の神社巡り

今日は友人とふたりで大東町潮の須我神社に出かけた。[日本初の宮]とある。[和歌発生の地]ともある。言葉通りにうけとれば、ここは神社の第一号であり、須佐乃男は日本初の歌人だったということになる。祭神は、スサノオの尊、奇稲田姫の命、二人の間の御子神「すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと」の3神とある。その御子神の名の長々しきことよ。
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 神社の脇に鳥居があり、さらに奥に登る道がある。250m登れば、御祖神社(みおやじんじゃ、祭神は足名椎命、手名椎命。稲田姫の父母)と社日神社(天照大神とその他4神とあった)。祭神に興味を惹かれ、一人登ってみる。
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狭い山道を登りきったところに、少し平に木々を払った空域があり、その中央に小さな社(やしろ)があった。御祖神社とある。傍らに短歌の書かれた白い紙が落ちていた。広げてみれば「清々し 日乃本初の須賀の宮 奥の坂道のぼりきたりて  流水」と書かれていた。
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 御祖神社の脇、下の方に社日社があった。右が御祖神社、左が社日神社。
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 須我神社にはさらに奥宮があり、大小中三つの磐座があるという。それは八雲山の中腹にあり、ここから2kmほど行く。早速向かうことにした。磐座への登り道には俳句の石碑がいくつも置かれたいたが、感激したのは、なかに中学時代の恩師の名前があったことである。もう故人である。ここに紹介する。
須佐乃男の愛の瑞垣稲干せる  桑原視草
磐座は須我神社の3祭神であった。
ぬかるみを登り来て清々し磐座垂の風に舞おり  一平   お粗末でした
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  by windyspace | 2013-02-02 20:28

出雲人の書く出雲神話  神社巡り編

冬のさなかの小春日和に誘われ、とある神社を歩いた。松江市郊外、小さな郷(さと)の一角にひっそりと、それはあった。参道入り口の鳥居の横に、縣社許曽志神社とある。許曽志はいまの松江市古曽志町の意であろう。このあたりの氏神さんと思われる。折から帰宅姿の子供が現れた。学校から帰ったの?と聞くと、学校じゃない、幼稚園だという。あっ、そうだったね、ってなやりとりがあって・・・
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階段を少し登ると、面白い石像が現れた。猿の像である。目を左に移すと、なんと鶏の石像である。おもしろい。普通は狛犬が座っているところに、狛犬ならぬ狛猿、狛鶏である。面白すぎる。
よく見ると、猿は盃と徳利を抱えている。酒好きの猿だ。そうか、酒と猿か。猿の顔が赤いわけだ。
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ウイー酔ったぞ、と言わんばかりのもいた。子連れもいる。
なるほどこの神社の祭神は猿田彦とある・・
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ではこちらはどうか。
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おかしいことに、社殿の正面額には白髭神社とあって古曽志とはない。一体どうなっているのか、近く農作業をしていた人も知らぬという。
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奥の林にはわらで作った竜が神木に巻きつけられていた。
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とっても面白い神社ではあった。
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  by windyspace | 2013-02-01 00:36

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